「塩谷哲トリオ」
日時:2009年2月10日(火)19:35~22:15(休憩15分)
会場:六本木・STB139
出演:塩谷哲トリオ:塩谷哲(pf)、山木秀夫(ds)、井上陽介(b)
セットリスト
1.Speak Our Language? / 「トリオっ!」
2.Mingle Jingle / 「Wheelin’ Ahead!」
3.Deep Affection / 「Eartheory」
4.Morning Bliss / 「Eartheory」
5.Teen Town (Jaco Pastorius) / 「Wheelin’ Ahead!」
休憩15分
6.Don’t Know Why (Nora Jones) / 「solo piano = solo salt」
7.Englishman In New York (Sting) / 「Wishing Well」
8.即興演奏「バレンタイン」「花粉」
9.Mr.Madonna / 「solo piano = solo salt」
10.To Be Stars / 「Eartheory」
11.Spanish Waltz / 「Duet with Makoto Ozone」「Eartheory」
アンコール
12.Hard Cookie Dance / 「Eartheory」
13.Preciousness / 「solo piano = solo salt」
※以下、あくまでも私個人の感想です。よろしければお付き合いください
※MCのところは、大体このような内容だった、ということを書きました。また、全ては書ききれておりません
※2日目のレポートもあります
去年夏以来の塩谷哲トリオのライブです。
トリオとしてのアルバムは2007年4月の「Eartheory」が最新です。
新作のリリースに関わらず定期的にライブをしてもらえる3人に感謝です。
ファンからも要望が多いし、何より3人がこのトリオのことが好きなんだなあ、ということの現れではないでしょうか。
それがまた嬉しい。
私は、よっぽどのことがない限り、どこであろうと(でも海外は難しいかな?)このトリオのライブには駆けつけます!
今回も駆けつけた甲斐がありました。
STB139の入れ替えなしでしたので、たっぷり聴くことができました。
ピアノ側のカウンター席の前から3番目でゆったりと。
19:35、黒ずくめの男3人が登場してきました。
山木さんが楽譜のセッティングに手間取り、客席から笑いが。
何を演奏してもらえるのか、来月発売のソロアルバムからもあるのか、選曲の興味も尽きません。
1.Speak Our Language? / 「トリオっ!」
トリオ1作目からの曲です。なつかしい~。
陽介さんのベースで聴くのは初めてかな?
山木さんの重厚なシンバルが響きます。
音の厚みを感じます。
ピアノは流れるように進み「ああ、トリオのライブなんだなあ」と引き込まれます。
プレイは熱くなっていき、ソルトさんは2人にすっかり乗せられてるよう。
サビは一音一音確かめるように、しっかりと。
ベースとピアノの掛け合いが始まります。
最初はおとなしめだったベース、ピアノの激しさに応えて乗ってきました。
8回続きました。
最後のメロディを弾くベースに合わせるように、静かなピアノでエンド。
2.Mingle Jingle / 「Wheelin’ Ahead!」
ピアノのみでイントロ。
この曲だとわかります。
トリオ2作目からの曲。
盛り上がるんだよねー、この曲も。
やがてシンバルとベースも入ります。
ピアノの「ポーポー」という汽笛?のような合図に続いて3人で「バババババババーン」
そしてメインメロディに入ります。
そうそう、ここも心地いいんです。
メロディ終盤ではエネルギーを溜めた3人が同時に3人で素早く弾き乱れのところ。
(私は勝手にこう呼んでいます。わかってもらえないだろうな~)
その後「バババババババーン」があって、ピアノが展開していきます。
山木さんはずっとソルトさんを見ています。
ピアノが熱くなってきました。高音の連打。
展開の途中で曲調が少しスーッと変わってまた戻るようなところがあります。
(あくまでも私がこう感じてるだけです。。勝手に「転調のところ」と呼んでますが、きっと転調していません。音楽的知識のなさが露呈します)
そのポイントが好きなんですよねー、私。
「あ、あのポイントがもうすぐ来るんだった!もうすぐもうすぐ!ほら、ここだ!やっぱりソルトはいい!」みたいな。
そこからのピアノの弾き込み、攻めのピアノも見事です。
盛り上がってドラムのソロへ。
ピアノとベースはシンプルなフレーズでサポート。
山木さんのドラムも痛快です。
そのドラムに次第にブレスが生じ始め、気づくと山木さんとソルトさんがアイコンタクトでブレスのタイミングを合わせています。
間--->一緒に鳴らす--->間--->一緒に鳴らす・・・
最後にピアノが引き取って、再び3人でメロディ。
次はベースのソロです。
今日も歌っています。
今年も陽介さんのベースはもちろん健在!
ベース独特の低い音から高い音まで、メロディを伴って陽介さんの全身から繰り出されます。
続いて3人弾き乱れ~メロディに戻って~再び3人弾き乱れ~ピアノソロへ。
この間もテンションはジワジワと上がり続けています。
ピアノソロになる瞬間にサッと静かになる感じ。
が、完全に落ち着いたのではなく、火種は残っています。
ピアノの音が際立って響きます。
ドラムがそれに応え、ベースがそれに応え。
陽介さんが難しそうな顔をしました。
ソルトさんが難解なことを要求したのでしょうか?
ピアノは次第に軽くなっていき、フェイドアウト。
高音を残してエンド。
あんなに盛り上がっておいて、この終わり方はオシャレというか、自由自在というか。
MC
・トリオでのリリースがないのにたまに集まってできるというのは嬉しいことです。
・2人とも忙しくて、4年半前からスケジュール押さえておいたんです・・・ウソですけど。
・来月出るソロアルバムの中から何曲かトリオバージョンで演奏します。
・1曲目の「Speak Our Language?」は懐かしいトリオのアルバム1枚目の最初の曲で、「これからトリオをするんだ!」という意気込みで作ったのを思い出します。
トリオの最初の曲がベースから始まるというのもボクらしい。
・ボクはトリオを結成するのは遅かったんです。人数が少ないし寂しいというのもありました。
・でもトリオは「何をやっても大丈夫」という安心感があります。
・次はバラードのトリオでのアンサンブルを実感できる曲です。
3.Deep Affection / 「Eartheory」
ピアノのみでスローに始まります。
まだこの曲だとわかりません。
導入部に続いて3人で息を合わせて(「せいのー」という感じで。「せいのー」という声はありませんが)メロディが始まります。
ピアノはゆったりと安心して、トリオに身を任せているような。
ベースが1フレーズだけ浮かび上がってくるところがあります。
効いています。
そこからのピアノとのまとわりつくような絡み。
優しい音にグッときます。
ピアノによる展開には艶っぽさと粘り。
深い世界です。
続くベースのソロは切なくて。
さっきの曲と同じ楽器とは思えません。
前のめり気味になってベースを抱えながら弾く陽介さん。
目立ちませんが、全体を通しての山木さんのシンバル・ドラムも世界を形作っています。
終盤に差し掛かり、再びピアノのみでメロディ。
そしてベースとシンバルが加わる、この一連がとても心地いい。
最後に向けてピアノのみで間を取りながら弾き上げて、3人で収束に向かいます。
ピアノのみでエンド。
この辺の楽器構成・チームワーク・あうんの呼吸は見事という他ないです。
あまりに自然で、意識しておかないと気づきません。
4.Morning Bliss / 「Eartheory」
そよ風が吹いているように始まったピアノ。
間を取って、装飾音も入れながらメロディを進みます。
続いてベースでメロディ。
シンバルの「シャキーン」という音。
再びピアノでメロディ。
今度はドラムが心地よく絡みます。
ピアノが曲を展開、最初はスローに、徐々にテンポが出てきます。
ソルト音が並んで、いいです。
信頼感に基づいた自由さ。
ピアノのどんな小さい音にでもベースが合わせてくれているような。
そんな全てを包み込みながら、ピアノが最後のメロディを。
ブレスが効いています。
ベースとドラムが合わさって、きっと私たち以上にソルトさんは気持ちいいのだろうなあ。
静かにエンディング。
MC
・(会場が余韻でシーンとしているので)静かに聴いていただいてありがとうございます(笑)
・トリオでは新曲もアルバムも出てないんですけど、こうして時々集まって演奏しています。
・3人だけという最少人数が故に「人が演奏している」と実感できます。
・ここでメンバー紹介を。(2人が手を振って「いい、いい」のポーズ)あ、もういいですか?(笑)
ベース:井上陽介、ドラム:山木秀夫
・1部の最後はドカーンといきましょう!
ジャコ・パストリアスの曲です。彼は寡作なんですけど、少ないからこそ1曲1曲から魂が感じられます。
そんなベースの曲をトリオでやっちゃっていいのか!?
5.Teen Town (Jaco Pastorius) / 「Wheelin’ Ahead!」
山木さんのシンバルから始まって、ピアノが小さく入ります。
ベースがメロディを。
スティックのコツコツと続くリズムが印象的。
この曲も久しぶりです。
カッコイイんですよね、これも。
ピアノが軽くメロディを、次いでベースも。
両者絡みつつ盛り上がっていきます。
サビのところでは最高潮。
ピアノによる展開。
超低音が響きます。
指を高く上下させながら高音へと移ったり、暴れているピアノ。
こういうソルトさんもたまりません。
3人合わせて「バンバンバン」と。
続いてはベースのソロです。
ベーシストの曲だけにカッコイイ!
きっと通じるものがあるのでしょうね。
チョッパーも取り入れながら。
ピアノも伴奏の域を超えて、はやしています。
客席から大きな拍手。
今度は負けじとドラムのソロ。
これぞ山木さん!という滑らかな音のつながり。
ブレスを取りながら進みます。
ソルトさんが指を3本立てて山木さんに合図しています。
ドラムはフレーズを3度繰り返し。
今度は5本の合図。
5度繰り返し。
そしてドラムが爆発。
山木さんから掛け声が出て、3人でメロディに戻ります。
ピアノとベースが同じ音階を弾くところが来ました。
ドラムもしっかりとサポート。
高揚して心地いいです。
そして3人がクライマックスに盛り上がり、急にドーンとエンド。
楽曲の良さといい、構成といい、個々のプレイといい、秀逸です。
客席も盛り上がります。
MC
・どうもありがとうございます。ちょっと休憩します。
(20:34)
休憩15分
(20:51)
ソルトさんのみが登場。
ピアノの前へ座ります。
6.Don’t Know Why (Nora Jones) / 「solo piano = solo salt」
フランクな感じ。
強弱が効いています。
15分前と同じ人とは思えません。
鳴っていないときも鳴っている・・・そういう表現方法もあるのだなと私はソルトさんで体感しました。
このプレイなんて正にそう。
激しく叩かれるのもピアノ、余韻を残すのもピアノ。
豊かな表現力。
誰もが知っている曲なので、より効果的なのかもしれません。
曲は終盤へ。
そこに陽介さんと山木さんが曲に合わせて、雰囲気を壊さないようにと、スローモーションのパントマイムの動きのように登場。
演奏に加わります。
ベースとドラムがあると、感じが変わります。
ガラッと変わるのではなく、なんて言うか、今まで聞こえてなかったところがホントに聞こえてきたような。
いえ、もちろんプラスアルファも大きいのですが。
発展形、のような。
エンディングの3人が楽しそうです。
7.Englishman In New York (Sting) / 「Wishing Well」
ピアノから始まったイントロで、この曲だとすぐわかりました。
いい曲です。久しぶり。
シンバルとベースが加わって、やがてピアノはメロディを。
山木さんによるスティックのリズムが全体を引き締めます。
ピアノの音は少なめ。
なのに何かが伝わってきます。
3人の信頼感が感じられます。
展開に差し掛かる前後のピアノに聴き惚れてしまいました。
ピアノ・ベース・ドラムの調和。
その中で映えるピアノ。
いい曲ですし、いい演奏です。
エンディングに向かうピアノ。
でも終わりそうで終わりません。
ずっと弾いていたいのかな?
ピアノとベースが合わさって、ようやくエンド。
MC
・「Don’t Know Why」はとてもシンプルな曲です。シンプルだから伝わるものがあります。
・ソロアルバムのタイトルは「solo piano = solo salt」です。言いにくいんです。
陽介さん、言ってみてください。
(陽介さん、少しもつれる)
ほら言えない(笑)早く言うと言えないんです。(客席に)みなさん言ってみようか。
(みなさん、言う)
遅いなあ。練習しといてください。
・次は初めての試み、即興演奏を3人で。
去年は白寿ホールでのソロコンサートなどでいろんなタイトルの即興をしました。
それがトリオで成立するのかどうか。
ピアノから初めてひととおり弾いて、次にベースに移ってひととおり、次にドラムへ、という大まかな流れだけ決めてやっていきます。
・タイトルどうしようか?
(客席から「バレンタイン」「花粉」の声)
・バレンタインのそれぞれの想い出を思い出しながら弾いてみましょうか。
好きなコにチョコレートをもらったときにドキドキした覚えがあるなあ。
2人から「そんな経験ない!」の声。
・花粉かあ~。花粉もいいねえ。
どうなるかわかりませんが、やってみましょう。
8.即興演奏「バレンタイン」「花粉」
ピアノがパラパラ鳴り始めました。
陽介さんが「それどっち?」と聞くと「花粉だよ!」と答えるソルトさん。
なんか、花粉が飛んできたイメージ?
ベースもそんなイメージで合わせます。
ベースが落ち着いてきて、テンポが上がってきます。
ピアノは「Spanish Waltz」風に跳ね始めます。
2人が一斉に飛びます。また飛びます。客席から笑い。
次にベースがメイン。
スローに歌い始めます。
どんな曲でも歌えるベース!
フレーズがコミカルに繰り返され、ソルトさんから笑いが漏れます。
ベースがスローに終わって、ドラムの出番。
ブラシで静かに始まります。
音が刻まれ、ピアノとベースがそれについていきます。
ピアノとベースが低音から高音への短いフレーズを合わせて何度も繰り返します。
3人も客席も笑っています。
何回目かのフレーズが終わったところで即興も急に終了。
最後がよく合うものだなあと、驚きました。
MC
・やってる方は楽しいんですけどね。
・次はソロアルバムにも入れました「Mr.Madonna」という曲です。
・ミスターマドンナ、最近そういう人が多いですねえ。テレビでも活躍してます。
自由になってきていいですね。
・(陽介さんから「ソルトは?」と問いかけ)
ボクは全く男ですけどね。
9.Mr.Madonna / 「solo piano = solo salt」
ピアノのみで軽快に始まります。
シンバルとベースが加わります。
印象的な親しみやすいメロディ。
音が刻まれてノってきます。
ソルト音が絶え間なく。
サビのところのベースの支えか効いています。
引き継いだベースのソロ。
ちゃんと曲のモチーフに合わせたベースソロになっています。
ピアノソロの曲なのに。
プロに対して失礼なことですが、少し感動しました。
左手が上に下に忙しく。
歌っているベース。
山木さんが笑って見ています。
ソルトさんの伴奏はソロをなかなか終わらせてくれないのかもしれません。
大変な世界に行っているソロ。
ようやくピアノが引き取って、メロディを繰り返します。
このあたり、ゾクッときました。
最後に向けて盛り上がり。
ビートルズのフレーバーが感じられたり、ピアノが粘ったり。
3人の手が激しく動いています。
そして最後のキメ。
かっこよすぎる終わり方です。
客席も盛り上がっています。
MC
・どうもありがとうございます。盛り上がるね、この曲。ソロの曲なのに。
「ハー」(とひと息)
(客席から「おつかれさま!」の声)
・次は陽介さんが作曲した曲です。
陽介さんは実はロマンチックなんだなあと感じてもらえれば。
10.To Be Stars / 「Eartheory」
ピアノで始まったメロディが美しいです。
ひととおりあった後、再びメロディ。
ベースとドラムも加わって。
ベースのフレーズが切なく際立ちます。
ピアノメインに戻って、再び本格的なベースソロへ。
ゆっくり、語りかけるような音。
続くピアノソロは力強く。
そのままメロディに戻ります。
流れ星のような、高音への駆け上がりもあって。
今度は小さくなって優しい音のピアノ。
どうしてこういう音が出せるのでしょう。
思わずウルッときました。
エンディングに向けてスローに流れます。
ベースもドラムも鳴り止み、ピアノだけ。
ソルトさんは下を向いて集中して、大切に丁寧に。
そこから強くなって終わるのかな、と思っていると・・・
11.Spanish Waltz / 「Duet with Makoto Ozone」「Eartheory」
ここにつながりました。
くすぶるピアノ。応えるドラム。
くすぶったまま抑え気味でメロディに入ります。
メロディを重ねるたびに熱くなっていく3人。
ピアノは展開部に移り、強い音がときどき見えるようになります。
なんか、山木さんがいるとソルトさんはより自由になっているようなことを実感しました。
リズム部門は任せて暴れています。跳ねています。
そのテンションで3人でサビ。
最高潮にまでなった状態をピアノが引き取って急激にクールダウンさせます。
ピアノのみになって優しいメロディ。
お花畑の回想シーンのよう。
陽介さんが弓で入ります。
艶っぽくて切ない響きと伸び。
ピアノとの絡み。
いつもここでジーンときてしまいます。
再びピアノがくすぶります。
それに応えるスティック。
堰を切ったように3人の力一杯のプレイで最後のメロディ。
クライマックスのサビの後、ピアノが劇的に終わりの合図。
応えてドラムが「ドンドン!」
今日もかっこよく終わりました。
アンコール
MC
・トリオの活動は定期的にやっていきたいと思っています。
・(2人に)何かインフォメーションあります?
陽介さん:「みゅーじん」に出ます。ソルトが。私も映るかもしれません。
・わかんないよー、それは(笑)明日ここにもテレビが入ります。
・山木さん:慣れてくるとカメラっていないと寂しいよね。
・そうそう。ずっと密着されてるとね、そういう気分になります。
シバジュンのときの「みゅーじん」にも映ってたらしいです。
もっとちゃんとしとけばよかった。
・次の曲も陽介さんの曲で、クッキーというのは陽介さんとこの犬の名前でしたよね。
そのクッキーが踊ってるのを想像して聴いてください。
12.Hard Cookie Dance / 「Eartheory」
ソルトさんが指を鳴らして合図して、一斉に始まりました。
ノリのいいメロディと進行。
ピアノは遊びを入れつつ進みます。
3人でせり上がってくる感じに気分も高揚します。
ドラムにもズシーンと存在感。
盛り上がったところにベースの弓が始まります。
最初は抑え気味に、でもやがて歌い出し、犬が元気よく吠えているようです。
強ーくなったり弱ーくなったり、もう自由自在。
続いてピアノによる展開。
強い音が刻まれます。
ラテンの匂いも感じられて。
こういうソルトさんもいいです。
ホームグラウンドに帰ったような?
ベースによるリズムも引き立って、ピアノが今度は本格的にラテンになります。
大きなラテンの流れ。
ドラムもラテンで応えます。
一瞬別の曲になったよう。
またすぐメロディに戻って、3人が3人ともテンションを高めます。
ピアノの素早く大きい音。
特に山木さんの盛り上げが光ります。
最後もきまって、突然の終わり。
カッコイイ~!
MC
・最後の曲はソロアルバムからお送りします。
・ソロには組曲もあって「工場長の小さな憂鬱」というタイトルなんですけど。
・アルバムの最後に音楽への感謝の気持ちを書いた曲を入れました。
音楽はボクにとっては特別なものです。
13.Preciousness / 「solo piano = solo salt」
ピアノソロで始まります。
とても大切に、確かめるようなメロディ。
ブレスにもメロディにも1つの音にも、ソルトさんの想いが感じられます。
今度はピアノとベースで一緒にメロディを。
これにも感動しました。
気持ちも同じだからこそ、増幅して伝わってくるのだと思います。
またピアノのみに戻って優しい音。
充分な間のあとに聞こえてくる優しい音には、ホロリときてしまいます。
ピアノと弓でメロディ。
余韻を残しながらエンディング。
(22:15)
トリオの初期の作品からソロアルバムまで、またカバーや即興もありで、とても充実したライブでした。
だから絶対外せないんです、この3人は。
しかし、発売前のソロの曲をトリオでこんなに盛り上がってしまっていいのでしょうか?
(以上、乱筆長文にお付き合いありがとうございました)