クリスマス恒例の「Saltish Night Vol.XII」に行ってきました。
あくまでも個人的な印象ですが、今年は「人間の暖かさ」というものをを強く感じました。
Saltish Night Vol.XII
日時:2008年12月23日(火・祝) 開場17:30 開演18:00
会場:東京・中野サンプラザホール
出演:塩谷哲、佐藤竹善、柴田淳、田島貴男、絢香、玉城千春、井上陽介
ソングリスト
1. Don’t Know Why (Nora Jones) / SALT
2. 月光浴 (柴田淳) / 柴田淳、SALT
3. わたしの夢 (柴田淳) / 柴田淳、SALT
4. ORION (中島美嘉) / 柴田淳、SALT
5. プライマル (Original Love) / 柴田淳、田島貴男、SALT
6. 接吻 KISS (Original Love) / 田島貴男、SALT
7. 明日の神話 (Original Love) / 田島貴男、SALT
8. 遊びたがり (Original Love) / 田島貴男、SALT
9. 幸せの種 (kiroro) / 玉城千春、SALT
10. 手紙 (アンジェラ・アキ) / 玉城千春、佐藤竹善、井上陽介、SALT
11. 未来へ (kiroro) / 玉城千春、佐藤竹善、井上陽介、SALT
12. Spanish Waltz (SALT) / 井上陽介、SALT
13. おかえり (絢香) / 絢香、井上陽介、SALT
14. 今夜も星に抱かれて (絢香) / 絢香、SALT
15. Desperado (Eagles) / 絢香、SALT
16. Let It Be (The Beatles) / 絢香、佐藤竹善、SALT
17. Diary (Salt & Sugar) / 佐藤竹善、井上陽介、SALT
18. Old Photograph (渡辺貞夫) / 佐藤竹善、井上陽介、SALT
19. Lady Madonna (The Beatles) / 佐藤竹善、SALT
20. Have Yourself A Merry Little Christmas / 佐藤竹善、SALT
アンコール
21. 星の夜 (SALT) / 全員
22. What A Wonderful World (Louis Armstrong) / SALT
最初のピアノソロ、今年は「Don’t Know Why」。
今年はアルバムも出なかったし、何かな?と思ってました。
静かに始まって坂を上っていって、間奏は小さく、そしてクライマックスに大きく、といういつもながらのソルトさんの演奏に引き込まれます。
最後のにごり気味?の低音が印象的でした。
「Saltish Night」も今年で12回目。
「12という数字は12進法があるくらいなのでしっくりきますね」
というMCに続いて柴田淳さんが登場。
柴田さんはソルトさんの昔からのファンで、ファンクラブ「お塩ひかえめ」にも入っていたのは有名な?話。
「いつか共演できたらいいな」という思いを書いた「わたしの夢」という曲のレコーディングにはソルトさんも参加。
「終わったあと、号泣しました」という柴田さんの言葉に続いてこの曲が始まりました。
「そりゃあ号泣するやなあ。私がその立場でも間違いなく嬉しくて、夢のようで泣いてしまうよ。よかったなあ」
などと思いながら聞いていていると、ジーンときました。
その曲をまた、こうしてステージで共演・・・。
全て包み込むようなピアノ。
真っ直ぐなボーカル。
そして次の曲「ORION」へ。
あっと思いました。
この曲は「流星の絆」というドラマの挿入歌。
私は滅多にドラマは見なくなってしまったのですが、このドラマはなぜか気になって、毎週見てハマっていました。
いい場面で流れるんです、この「ORION」。
ちょうど最終回が終わったところに聞く、いきなりの「ORION」。
この曲ってシバジュンの曲だったの?と軽く動揺しながら。
(シバジュンの曲ではないです。その後のMCで判明。中島美嘉さんは隠れシバジュンファンだそうで、2人は仲がいいようです)
テレビ見ながら「これええ曲やなあ。泣かせるなあ」という曲を、ソルトさんのピアノですぐ聴くことができて、ビックリというか感動というか、やっぱりソルトならこうなるよな、主演の二宮クンの顔がオーバーラップしたり、というか。
まだ開始30分も経ってないのに、こういう状態でした。
そして田島貴男さんが登場。
第一声で空気が一変。
田島ワールドへ。
この存在感はさすがです。
背も思ってたよりうんと高かったし。
生で聴いてみたいアーティストだったので、また引き込まれました。
軽やかなピアノから始まってシバジュンがメロ、田島さんがコーラス。
今度は田島さんがメイン。
独特の歌声が光ってます。
間奏でのピアノはアクセル全開。
ソルトさんと田島さんは同い年だそうです。
ソルトさんも自分が年下だとずっと思っていたそう。
「接吻 KISS」は私も特に好きな曲。
せり上がりを歌い上げる田島さん、それに呼応して熱いピアノ。
プロに向かって失礼ですが「この人たち、うまいなあ~」と感じました。
続いてkiroroの玉城千春さん。
もう2児の母だそうです。
そのことを聞いたからでしょうか、母の包み込むような歌声のよう。
「幸せの種」ではピアノを弾くソルトさんの右肩に手を乗せて歌い始め、2番はピアノを挟んでソルトさんを近くで見ながら。
やさしい歌でした。
照れないのかな、ああいうの、ソルトさん。
この頃からMCにマキがかかります。
竹善さん登場。
ベースの陽介さんもスッと入ってきます。
「あれ、呼び込むんでしたっけ?」とソルトさんがちょっと混乱。
「手紙」も「未来へ」もいい曲で、千春さんらしいなあと心地よく聴きました。
次はピアノとベースだけで「Spanish Waltz」
この2人だけでのこの曲は、初めてでは?
役割分担がどう変わるのか聞き分けたかったのですが、よく聞き分けられませんでした。
ベースがある分、ピアノはより自由になってる、というくらいしか。
ピアノソロのときは手拍子を打ったり、ベースを手で叩いたりの陽介さん。
細かい音の連続でサポートするベース、その間ピアノは滑らかで流れるように。
今度はベースがメロディを。
ホールのせいかかき消されそうな小さな音から、徐々に熱を帯びてきます。
そしてブレイクがあって、ピアノが優しく優しく、ゆっくり入ります。
私はいつもここで、映画の中の回想シーンでお花畑が映っているような映像を感じます。
今日も感じられました。
やっぱり好きです、この曲。
そして陽介さんの弓。
陽介さんがいるとこの弓が聴けるんです。
切ないけど、艶のある弓、ピアノとのやり取り・・・。
ここからもう一度盛り上がって、ドラマチックに終わるのだから、この曲はポテンシャルが高いというか、相当難しいのでしょうね。
トリオでも聴きたい!
トリオでライブやって!
続いて絢香さんが登場。
今までとはまた違った、歌の上手さを感じます。
半端じゃない情熱のような「気」が。
「おかえり」の間奏ではベースもメロディアスになって存在感。
「今夜も星に抱かれて」の歌い上げは圧巻でした。
このイベントらしく、スタンダードも聴かせます。
竹善さん、陽介さんも再び加わって。
来年はSalt & Sugarのアルバムを出してツアーする?というMCも交えながら。
アンコールは全員で「星の夜」
竹善-田島-柴田-(♪それは~♪から)絢香-竹善-間奏は陽介の弓-千春-(♪それは~♪から)田島-5人一緒に-(♪夢のような~♪から)ソルト
「Saltish Night」も終わって、今年もあと少しだなあ、と毎年感じます。
そしてラストはピアノソロで「What A Wonderful World」
一音ずつ、ゆっくりと、丁寧な、ソルトさんの気持ちがこもった音でした。
最後は駆け足で書いてしまいました。
一人一人の存在を感じられた「Saltish Night」だったと思います。
これで今年のソルトさんは見納め。
個人的には今年はソロにはあまり行けなかったけど、トリオが嬉しかったなあ~。
来年もあるので楽しみです。
初のピアノソロアルバムもあるしね~。