アルバム「Hands of GUIDO」を引っさげての Blue Note ツアーがいよいよ始まった。
4月のアルバムリリースから1か月半、ひととおりそれぞれの曲をじっくり聞き込み、自分なりに消化できつつあるところでのライブ。
私にとっては「満を持して」というところかも。
そして今回に関しては大きな聴きどころ、見どころがもう1つ。
CDでは印象的な効果音で盛り上げられている曲があるが、それがライブのナマ音でどう表現されるのか。
とても興味がある。
初日を見逃すわけにはいかない!(毎度のことだが・・・)
1st-setはちょうど空いていた、ステージど真ん中の1テーブル目で見せてもらった。
名古屋の友人もいたことだし。
こんないい席は大阪・東京ではまず無理なので。
SALTさん、いつも前の方にいてごめんなさい!
自重せねば、自重せねば、といつも思うのだが、気がつけば前にいる私。。
NAGOYA Blue Note 特製のカクテル「グイードの手」なるものをメニューで発見。
MCできっと話に出ると予想して、オーダーして飲まずにテーブルに目立つように置くことにした。
ヤラシイ魂胆の私たち(笑)。
ステージ上には楽器達が所狭しと並んでいる。
SALTさんのライブでこういう光景はひっさしぶり~!
ん、それにしても多いぞ。詰め詰めやん!
左からピアノ、ウッドベース、ドラム、パーカッションと、あれはビブラフォン?
こないだパット・メセニー&ゲイリー・バートンで見たばっかりの楽器!(感動ものだった)
ドラムとパーカッションの前にギター。ここが義人さんか・・・。
ピアノはステージに対して斜めに置いてあり、客席中央からもSALTさんの手元が見えるか見えないか、という位置。
この置き方も記憶がないなあ~。
観客との近さも感じるし、メンバーとも近づいてこのバンドでの一体感をより出そうというSALTさんの意図が感じられて、なんか嬉しかった。
とうとう照明が落ちて、ステージ右手からメンバーが登場。
NAGOYA は客席の中は通らないんだった。
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♪セットリスト
1.According to la metro
2.Evening Haze
3.Mr.Tap-man
4.Yesterday
5.Azami
6.Parkside Street
7.Skinny-Dipper
(アンコール)
8.Mingle Jingle
♪メンバー
塩谷哲(pf)
田中義人(g)
平石カツミ(b)
田中栄二(ds)
海沼正利(per)
1.According to la metro
MCなしでピアノのスローな演奏から始まる。
何の曲だろう?・・・どうやら「According to ~」らしい。
SALTさんのキータッチが徐々に、いつになく力強くなってきて、それに呼応してドラムも大きくなる。
アップなリズムではないのに、この盛り上がり。ドラマチックだ。
ちょっと鳥肌が立ってしまった。
ドラムの英二クンが、なぜかニコッ(笑)。
SALTさんとのアイコンダクトだろう。
義人さんの「ワン・ツー・スリ~!」でスイッチが入る。
各楽器が無秩序なほどに各々響きわたる中、SALTさんのエネルギッシュさときたら!
CDには全くない旋律を、弾いて、弾いて、弾きまくっている!
去年のCYFの何かの曲で、こんな風なSALTさんを遠くから見た覚えがあるなあ。
グイグイ引き込まれて聴いていたが、いつしか曲は沈静化して、SALTさんが最後のリフを落ち着いて鳴らす。
2.Evening Haze
いきなりパンチを喰らったので思い切り拍手しよう、と曲が終わるタイミングを探っていたら、オーバーラップするように義人さんのギター。
「Evening Haze」だ!
CDのようにベース、ドラムと加わってくる。
この曲の導入部のドラムのリズムはわかりやすくて、なんか安心できるようで好きだ。
そしてピアノが入る。CDと同じように!
さりげなく、でも決して弱くはない、このSALTさんならではの入り方には、やっぱりゾクゾクしてしまう。
HMVのインタビューでSALTさんは「思った以上にプレイに集中し、熱くなった曲ですね。」と答えていた。
CDでもその様子はうかがえるが、ライブではどんなことになるのか、とても楽しみにしていた。
案の定、曲半ばの展開部からのピアノの盛り上がりには・・・もう言葉が浮かばなかった。
もう、釘付けで聴いていた。
最高潮近くに私の好きなフレーズのところがあるのだが、そこを聴いた途端、涙がこみ上げてきた。
戻ってギターのリフも印象的だし、続くベースのソロ、この曲の世界にすっかりはまってしまった。
いきなりのこの2曲、この先どうなるのだろう!?
(MC) (話題を箇条書きにしています。抜けもたくさんあります。ご了承を。)
○「『グイードの手』を引っさげてのライブ初日、緊張してます。空気が硬いね。」
○「Nagoya特製の限定カクテル『グイードの手』というのを作ってもらいました。」
(私達のテーブルを指して)「あ、これですよ!」
○グイード・ダレッツォの話
○「このカクテルに『グイッと』何かを絞りたいね。」
カクテル作戦は見事に成功した(笑)。
ついでに私の名前もボソッと言ってもらったりして・・・SALTさん、ありがとうございました!
3.Mr.Tap-man
この曲はとにかく楽しかった。
CDでのハーモニカのソロはライブでは義人さんのギター。
海沼さんの「カポカポ」鳴る楽器(名前わかりません;;)が面白く、ピアノの展開部につながる。
エンディングではSALTさんの「Hey!」の掛け声。
4.Yesterday
ピアノのスローなソロから始まる。
続いてギターのリフ。
そして耳馴染みのメロディ・・・やっぱり「Yesterday」だとここでわかる。
ジャジーな感じで、ギターのソロも心に染みる。
静かに、優しく終わる。
(MC)
○メンバー紹介
「ベース:ヒゲの平石カツミ。ベースを弾くために生まれてきたような人。一緒にやるのはほとんど初めて。」
「ドラムス:2人目の田中です。田中栄二。」
「パーカッション:今日はビブラフォンまであります。海沼正利。」
「ギター:この顔とヒゲで思い浮かぶでしょう。田中義人。バンマスです。半袖にネクタイして「クールヒズ」ですか?」
○「このアルバムは構想半年。会う時間がとれなかったけどメールでやりとりもして作っていきました。」
○義人「僕はずっとSALTさんのファンでして、こんなSALTさんを聴きたい!というのを基本に作りました。」
○「次の曲はピアノとギターだけ。ちゃんと弾かなきゃいけないねー。」
5.Azami
MC中にアコースティックギターに持ち替えた義人さん。
CDと同じようにギターのソロから入る。
アコースティックの音色・・・これはさっきの盛り上がった演奏と同じステージなのだろうか?
この曲のピアノの入り方もホントに優しくて、ゾクゾクっときてしまう。
そこにギターのメロディ、さりげないピアノの伴奏。
CDでは2分の曲だが、ライブではギターによる展開、ピアノによる展開と続く。
心地よい。優しい気持ちになれる。
このパートもCDに入れてほしかった。
そして今度はピアノによるAメロに戻り、ギターが絡む。
エンディングは2人の呼吸がぴったり合って、終わる。
(MC)
○「次は元気な曲を。NHKの『スタジオパーク』のテーマに使われています。」
6.Parkside Street
パーカッションから始まる。ずっと続く。
ギターが加わり、ピアノも入る。
だんだんラテン色が濃くなっていくようだ。
みんなからだが弾んでいる。
そしてドラムの「ババンッ」というかっこいいキメがあって、ピアノのAメロに入る。
途中から海沼さんのホイッスルも鳴る。
楽しそう。笑ってるように見える。
ピアノの展開部は自由で、曲が大きく感じられる。
テンポにだんだんノってきて、やっぱりこれはSALTさんの曲だなあと思う。十八番と言っていい(笑)。
パーカッションも効いている。
エンディングのメロディの繰り返しのところは、SALTさん、もう、弾きまくっていた。
最後のキメもかっこよくキマって、SALTさんから「ヘ~イ」の掛け声。同時に自ら拍手。
7.Skinny-Dipper
ドラムの熱いソロで始まって、ちょっとびっくり。
が、グイグイ引き込まれる。
こんなに激しく始まる曲は何だろうと思っていたら、聴き馴染みのあるイントロにつながってこの曲へ。
メロディはギターのみだ。かっこいい!
ピアノ展開前のギターソロも効いている。
そしてピアノ。高い音弾きまくり。
SALTさんのからだも大きく揺れる。
続いてギターのソロ。
SALTさんの伴奏は低音で短い音の繰り返し。
からだは揺れながら、1音弾いては手を膝に戻し、また1音弾いては手を膝に戻し。
この曲はかけ合いではないけれど、ギターとピアノが交互に前面に出てきて、それが増幅していく感じがする。
エンディングはAメロに戻って、徐々にドラムがまた大きくなってくる。
そして全員一斉に鳴りやむ。
ドラマティックで素晴らしいアレンジだと思う。
SALTさんからあらためてメンバー紹介。
終わるのが早い!という客席からの声に「アンコールするから」と、去っていく。
アンコール(MC)
○「初回から盛り上がってしまいました。このバンドは若いね。」
○9月のピアノソロコンサートの告知
○英二クンは近々トクゾーに来ます
8.Mingle Jingle
この曲をやってくれるとは、全くの予想外だった!
普段トリオでやっているこの曲なので、どうしてもドラムがどうなるか心配?になってしまう。
英二クンはSALTさんの目を見て、一生懸命ついていっているという感じ。(あくまでも私の主観です)
曲の途中ではギターソロ。
そうか、このバンドでやるとこういうのがあるのかー。新鮮だった。
続いてピアノソロ。ギターは伴奏に回る。
音に厚みを感じて、トリオとはまた違った響き。
ピアノで盛り上がった後、ドラムとパーカッションの叩き合い。
このバンド、パーカッションが果たす役割も大きい。
終わって湧き起こる拍手。
ベースのソロがあって、またAメロに戻って、ピアノとドラムの響き合い。
キマって英二クンから笑みがこぼれる。
ピアノのエンディングにベースが印象的に重なって終わる。
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あっという間に終わってしまった。
開始早々いきなりガツンとやられて、途中しっとりもして、またガツンときて、最後はトリオの曲のバンドバージョン。
混乱気味。
あと何度か聴けるので、徐々に整理できると思う。
2ndはピアノの背後の、手元がバッチリ見える「かぶりつき席」で。
ブルーノートツアーで、1度はこの席で見ておかないと。
SALTさんには「またいるな」と思われていることだろう。。すみません
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♪セットリスト(6曲目以降が1stと異なります)(21:15~22:43)
1.According to la metro
2.Evening Haze
3.Mr.Tap-man
4.Yesterday
5.Azami
6.Enharmonie
7.Parkside Street
8.Skinny-Dipper
(アンコール)
9.Calm
♪メンバー(1stと同じ)
塩谷哲(pf)
田中義人(g)
平石カツミ(b)
田中栄二(ds)
海沼正利(per)
1.According to la metro
1stで衝撃を受けたこの曲、今度は余裕をもっていろいろ観察しようと思っていたが、やっぱり圧倒されてしまった。
ピアノは激しく、鳥肌が立ってしまった。
この「かぶりつき席」に座るといつも思うのだが、メンバーはみんなSALTさんとアイコンダクトをとるので、必然的に私からもみんなの表情がうかがえる。
これ、案外いいもんだ。
メンバーがだんだんノってくるのが顔を見てわかるし、ハプニングがあったり(つまり、ミス)、いつもと違うプレイをしたりしたらみんなの顔が変わるから、すぐわかる。
「今、ビックリの顔したから、なんかあったんだな!」とか。
特に2人の田中(義人&英二)はどちらも表情豊かで、面白かった。
2.Evening Haze
近くで聴いてもこの曲のピアノは、やっぱり圧巻。
SALTさんが強弱をつけて弾いてるのがよくわかった。
どんなことでも表現できてしまう、というべきか。
ギターの音にも艶っぽさを感じて、ギターではない特別の楽器のようだった。
(MC)
○「ツアーが始まりました。行くぞ!という感じです。今がピークだったりしてね。」
○「ヘア~ンズ・オブ・グイード」
○「グイードさんは誰なのか知りたい?あとで教えます。」
○メンバー紹介「向こうからいきましょう。」
「パーカッション:ブラジル国旗みたいなのを着てる海沼正利。」
「ドラムス:33歳?田中栄二。」
「ベース:ヒゲの平石カツミ。平石さんも40近いですよね。」
「ギター:彼の才能に惚れてます。田中義人。」
3.Mr.Tap-man
ピアノの低音から始まる。
途中のギターソロが終わるとSALTさんも拍手。
海沼さんの「コンコン」鳴る楽器(名前わかりません;;)が効いている。
ピアノの展開部ではSALTさん、椅子からたびたび飛ぶ。
鍵盤の左から右へ流れるような指使い。
曲が終わってSALTさん、思わず「イエーイ!」。
4.Yesterday
1音ずつ丁寧に弾かれているピアノソロから入る。
側で聴いてるからだろうか、ゆっくりと流れるピアノソロは1stよりも長いように思う。
ギターが入るタイミングも絶妙。
ピアノがメロディを弾いた後、ギターソロに移る。
ギターの音色がホントに心地よい。
サビを奏でるピアノ、続くギターのリフ。
優しい曲だなあ、とあらためて感じる。
(MC) (メモの通りです。脈絡は今となっては不明)
○「『Yesterday』は愛地球博のジャパンデイでビッグバンド用にアレンジした曲で、義人がどう料理するか投げてみた。」
○「できてきた曲が気持ちよくて、特にギターのピアノにない倍音がね。」
○義人「あれは最初家でマイク立ててMDに録音したんですよ。途中に救急車のピーポーピーポーが入って録りなおしたりしました。」
○「シンセもひく、ローズもひく、客もひく。」
○義人「こんなSALTさんが聴きたいなあ、と思ってアルバムを作りました。」
○「『グイードの手』というカクテルを作ってもらいました。絞ったオレンジにお塩ひかえめで。」
義人さんが飲む。「おいしいです」飲んだグラスを床に直に置こうとする。「床に置くの?!」
○「この名古屋は40歳手前のライブです。」
5.Azami
6.Enharmonie
やっぱりこの曲もやってくれなくちゃ!
1stでは演奏されなかったので「ひょっとして山木さんとしかやらないの?」と密かに思っていた。
弾いてるSALTさんに釘付け。
額から汗が落ちる。
SALTさんらしさが発揮される、独特の曲。好きだ。
ライブで聴くこの曲も、ドラムとのハーモニーが素晴らしかった。
終わって『グイードの手』を飲むSALTさんが印象的だった。
7.Parkside Street
海沼さんが「コンコン」してる間、SALTさんは水を飲み、汗を拭く。
それだけ『Enharmonie』に懸けるものがあったのだろうな。
でも『Parkside』に入ったピアノは軽快なリズムを刻む。
それが次第に力強さを増していく。
海沼さんがいろんな楽器で楽しく盛り上げた後、抑えめのピアノ。
しかしすぐに元の盛り上がりに戻る。
SALTさんらしい運び。
これにファンはやられるんですよ、SALTさん!(少なくとも私は)
エンディングのピアノのメロディの繰り返し。ギターも絡む。
ステージ上の全部の楽器が鳴っている。
繰り返されるたびにテンションが上がる。
SALTさんがメンバーを見てうなずく。
次が最後だ。
一斉に鳴りやむ楽器たち。湧き起こる拍手。
8.Skinny-Dipper
息つく間もなくドラムの叩き。
ギターのメロディにピアノの伴奏がピタリと合っている。
ピアノの展開部はもう暴れ放題。
SALTさんもピョンピョン跳ねて、熱い。
続くギターのソロ。
「ここがオレの見せ場だよ!」と言わんばかりにカッコイイ。
ギターが終わるとピアノに戻るのだが、そこのピアノの入り方が個人的に好きなところ。
CDでは、ちょっと「Cat Dance」っぽいかも。
ライブではギターソロに対する拍手でかき消され気味なのだが。
この日の演奏はCDのメロとは違ったが(大抵いつも違う(笑))、やっぱりいい。
最高潮に盛り上がって、また一斉に落ちる。
アンコール(MC)
○「初日なのにこんなに盛り上がってしまいました。毎日がピークです。」
○ソロコンサートの告知。ビブラフォンをBGMに。
○「ドラムの英二クンも名古屋に来ます。義人もakikoとブルーノートに来ます。」
9.Calm
優しい曲だなあ。
ギターのソロもピアノのソロも何か切ない。
ピアノとビブラフォンがピッタリ合って、神秘的な空間に誘われる感じがする。
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サイン会では「『グイードの手』を飲んだosamuです」とSALTさんにご挨拶。
予想以上のライブだったことを伝えた。
メンバーともそれぞれ話ができて、サインもいただいた。
やっぱり遠征してよかった。